お鍋やおでんの具にしたり、汁物の具にしたりと、とくに寒い時季には出番の多くなる「つみれ」。
主に魚のすり身で作られる場合が多いことから、小さなお子様でも気軽にお魚を食べられるメニューでもあります。
沸騰させた湯や、だしの中で茹でて作りますが、作っている途中で「お鍋に入れてみたら意外と量が多くて、余ってしまった」ということもあるのではないでしょうか。
今回は、余ってしまった生のつみれをアレンジして使い切る、つみれのアレンジレシピをご紹介しましょう。
まずは、高野豆腐に詰めて煮る、つみれ高野豆腐をご紹介します。高野豆腐から染みでるだしと、つみれの旨味がよく合いますよ。
最初に高野豆腐を湯につけて、柔らかく戻します。スポンジのように柔らかくなったら、ギュッと握って水気を搾りましょう。
このレシピでは、高野豆腐のサイズは横5cm縦10ほどの大きいもの2個分で作ります。大きいので半分に切り、5cm×5cmくらいにすると調理がし易いですよ。
柔らかくなった高野豆腐は、中につみれを詰められるように切れ目を入れて、開ける状態にします。高野豆腐が袋状になるかと思います。
開き切って破れないように気をつけながら、ここにつみれを詰めます。詰めたら、だし汁を用意します。
お鍋に高野豆腐が浸るくらいの水を入れ、だしの素を加えます。大判の高野豆腐2個に対して、だしの素は5gのものを1袋入れます。
3gのものなら2袋入れても良いでしょう。そして、おしょう油と、みりん、お砂糖を加えましょう。
しょう油は大さじ2、みりんは大さじ1、お砂糖は大さじ2加えます。甘い方が好きな方は、もう少し多めにお砂糖を加えてもかまいません。
鍋に高野豆腐を入れて煮込みます。つみれが煮えて膨らんできたらできあがりです。煮えてすぐいただくよりも、少し置いて味を馴染ませるとよりおいしくなります。
次に、油揚げに詰めて焼くか煮る、つみれ油揚げもおすすめです。高野豆腐の扱いにあまり自信がない、という方はこちらの方がお手軽かもしれませんね。
油揚げは、長方形のものでも正方形のものでもかまいません。長方形のものなら2枚用意して半分の長さに切って、正方形にします。
正方形のものは、4枚用意してななめ半分に切って、三角形にしましょう。ザルなどの上に置いて沸騰したお湯を回しかけ、油抜きをします。
煮る場合は、油揚げを開いて中につみれを詰めます。口はツマヨウジや、乾麺のパスタで留めましょう。
煮汁を用意します。鍋に400ccほどの水を入れ、だしの素2袋を入れます。さらに、しょう油、砂糖、みりんで味を整えます。
しょう油は大さじ3、砂糖も大さじ3、みりんは大さじ2加えましょう。
だしを沸騰させて、つみれを入れた油揚げを鍋に入れます。火加減を弱め、15分から20分煮込みましょう。
油揚げのコクとつみれの旨味がよく合う、油揚げのつみれ詰めの完成です。その他、油揚げを煮ずに焼いてもおいしいですよ。
焼く場合は、油揚げにつみれを詰めたら、ツマヨウジで口を留めます。油揚げから油が出るので、熱したフライパンに油を敷かずに、油揚げを並べます。
油揚げが焦げないように、火加減に気をつけながら両面がパリッと香ばしく仕上がるまで焼き上げましょう。
つみれに火が通れば、完成です。そのまま、おしょう油などをつけて食べても良いですが、和風あんなどをかけて食べるのもおすすめです。
つみれが余った時は、ぜひ高野豆腐や油揚げに詰めて、アレンジを楽しんでみてくださいね。